朝昼夕3つのことを心がければOK! あなたの人生を変える睡眠の法則(菅原洋平、2012)★★★ー0008
やる気が湧き上がるには、必要な条件があります。それは、脳がしっかり目覚めていること、脳の中の記憶が整理されていることです。そして、この2つの条件を可能にするのが、睡眠です。
本書は作業療法士の菅原洋平氏*1による「やる気を出すための睡眠メソッド」です。モチベーションを睡眠の切り口でハウツー化しており、そのハウツーはわかりやすく提示されています。睡眠に関して学術的な記述もあります。
ざっくり以下のような内容です。
・やる気を感じるのは挑戦が50%となる場合*2
・現実世界では、意思と関係なく自分よりレベルの高い仕事が降ってくる(挑戦の割合が50%を超えストレスになる)
・そのストレスにも負けずモチベーション高く仕事をしていくのが理想だ
・そのためには一日一日の経験をちゃんと自分のものにしたい(一度乗り越えた挑戦は次からは挑戦ではなくなる)
・そしてそれを叶えるためには睡眠を効果的にとる必要がある(以下考えの大枠のみ)
・まず睡眠に関わる3つの生体リズムをもとに理想を考えてみる
・その理想を実現するために、その生体リズムをパズルみたいに解いていくと方針がわかる。具体的にはこれこれをやった方がいい。
コメント
この本を読んだ目的は、日中の活動時間をより有意義にしたいと思ったからです。といっても、最近どうも眠気がひどくて「これはアカン」と思ったというレベルてす。なので、集中力というよりはまず「起きていられる」ということをまず目指そうと思いました。笑 以下に今後の行動の参考となったものをメモします。
■具体的なメソッド
・起床後4時間以内に日の光を浴びる
・起床後6時間後、眠くなる前のタイミングで15分程度仮眠
・◯◯時に起きると3回唱える「自己覚醒法」*3練習が必要とのこと
・90分周期で少し目を瞑る時間を意図的に設ける
・起床から11時間後には絶対に昼寝をしない
・起床から11時間後に運動をして体の深部体温を上げる
朝昼夕3つのことを心がければOK! あなたの人生を変える睡眠の法則
- 作者: 菅原洋平
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
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*1:国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事されたのち、ユークロニア株式会社を設立されています。どうやら企業向けにも「睡眠」という観点でセミナーを開いていたりもしているようです。
「ユークロニア株式会社HP」
http://activesleep.net/
*2:発達の再近接領域の理論。教育の場面で使われることが多いワードみたいですね。
「用語解説:発達の最近接領域とは」
http://ci.nii.ac.jp/els/110002940942.pdf?id=ART0003293840&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1445775506&cp=
「発達の最近接領域の論文解説ブログ記事」
http://wsd.irc.aoyama.ac.jp/hiblog/?p=82
*3:一応根拠がないわけではない。ただ正しいかどうかは別。実験のサンプルが少ない。
http://ci.nii.ac.jp/els/110000482394.pdf?id=ART0000870817&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1445774987&cp=