コペルくん的読書日記

誰かと本の感想を語り合いたい寂しめなコペルくんです

2016-01-01から1年間の記事一覧

日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由(津堅信之、2014)★★★ー0047

「日本のアニメがすごい」のは事実である。では、いまのままアニメをどんどん輸出すれば世界を席捲できるのかといえば、話はそれほど簡単ではない。 アニメーション史研究家の津堅氏による、一般の方に向けて書かれたアニメの誤解を解きほぐす一冊となってい…

土井英司の「超」ビジネス書講義(土井英司、2012)★★★★ー0046

比喩的に言えば、ビジネス書とは食品のようなものです。旬がある。鮮度が命。いいものであればあるほど、「腐って当然」です。 人間、教養がつけばつくほど「WHY」を論じたがり、「WHAT」や「HOW」を疎かにするようになります。でも、実際に世の中を動かすの…

走れ!T校バスケット部(松崎洋、2010)★★★★ー0045

勝敗なんて、どっちでもいいじゃない。そんなことより、あなたたちが大人になったとき、この試合がいい思い出になってくれる方がずっと大事なことだと思うの ■あらすじ 中学時代、バスケ部キャプテンとして関東大会二位の実績を残した陽一は、強豪私立H校に…

カイジ「命より重い! 」お金の話(木暮太一 、2013)★★★★ー0044

ようこそ、クズのみなさま 本書は経済ジャーナリストの木暮太一氏が、シリーズ1900万部を突破した大人気漫画『カイジ』を「お金の教科書」として読み解いた一冊です。筆者は、慶應経済卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立とい…

自分の中に毒を持て(岡本太郎、1993)★★★★★ー0043

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。 人生に挑み、本当…

採用基準(伊賀泰代、2012)★★★★ー0042

自分で起業するなり、志をひとつにする仲間と共同でプロジェクトを始めれば、そこでは、自分たちの世界観に基づいて仕事をすることができます。自分たちが考える理想の組織をゼロからつくることもできるし、「これぞ我々が取り組むべき」と信じられる仕事を…

補稿:バイタリティを後天的に獲得する方法について少し考えてみました(1)

前記事(0035ー現代語訳 論語と算盤)にて、いかにしてバイタリティを獲得できるかということについて考えていきたいと書きました。本記事ではそれをどうにか回収していくつもりです。 ■課題意識 かっこいいと思う偉人たちはいるものの、「どうやって彼らに…

戦略コンサルタント、外資系エグゼクティブ、起業家が実践した ビジネスエリートへのキャリア戦略(渡辺秀和、2014)★★★★ー0041

実は、ワークライフバランスの差がある時期は、20代から30代前半までの10年程度の短い期間だけでした。この間に仕事に打ち込んだか、遊んでしまったかが、決定的な差を生んでしまったのです。若いうちに力をつけて、「キャリアの上昇気流」に乗ってしまう方…

10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法(山口揚平、2015)★★★★ー0040

僕は都市上位や地球市民を目指したいです ブルー・マーリン・パートナーズ株式会社代表取り締まり役の山口揚平氏による、若者に向けたこの社会で生きて行くための指南本となる一冊です。 ■課題意識 昨日と同様に、世界がどう動くのか、自分をキャリアを考え…

未来に先回りする思考法(佐藤航陽、2015)★★★★★ー0039

「何十年後にこうなる」という未来予測の結論のみを知ったところで、そこに至るまでのプロセスがわからければ、一切応用が利きません。しかし、もしも社会が進化するパターンを見抜いていれば、状況が変わっても未来を見通すことが可能になります。そのため…

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学(板垣英憲、2011)★★★★ー0038

有限な一生を悔いなく有意義に過ごそうと思うなら、まず、何を志して世に出て、世のため、人のため、そして何より自分のために何事を成し遂げていくかを決めなくてはならない(略)。これ(=孫の二乗の兵法)を活用するか、見過ごしてしまうかで、あなたが…