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コペルくん的読書日記

誰かと本の感想を語り合いたい寂しめなコペルくんです

日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由(津堅信之、2014)★★★ー0047

「日本のアニメがすごい」のは事実である。では、いまのままアニメをどんどん輸出すれば世界を席捲できるのかといえば、話はそれほど簡単ではない。

 アニメーション史研究家の津堅氏による、一般の方に向けて書かれたアニメの誤解を解きほぐす一冊となっています。アニメで外貨を稼ぐという観点(前提?)で書かれており、どのようにして現状に至ったのか、今後アニメはどうすればいいのかという筆者の意見について言及されています。

 

■なぜこの書籍を手に取ったのか

アニメビジネスに関して関心が出てきたので、周辺書籍を手当たり次第に読んでいます。

 

■気付きメモ(解釈あり)

・日本のアニメが世界へ進出できた理由は、インターネットによる功罪、すなわち「海賊版」によって認知されるようになった。

・しかし(だからこそ?)それほどアニメで稼げているとはいえない

・アニメはこのままでは未来がないらしい(筆者の推論)

・打開策のひとつが「聖地巡礼(作品の舞台・モデルとなった街や建物などをファンが訪問し、その作品世界を追体験する行為のこと)」である。

・「アニメファンの中には、アニメやそれを取り巻く文化に強い思い入れがある場合や、それが自身のアイデンティティ形成に強く関係している人にとっては、自分の精神的な中心に関わる、宗教的な巡礼にも劣らない「聖地巡礼」となっている場合もある」

・ファンどうし、そしてファンと場(聖地)とが双方向であること、場への(ファンの)到来を受け入れる姿勢、これが「聖地化」のキーワードである

・筆者の主張としては、これを2020年によってもたらされるインバウンド市場の増加と連結できるのではないか?

 

■メモ

これは2012年の記事ですが、聖地巡礼についてこんなことが書いてありました。

「あんまり露骨にやられるとたぶんやっぱり、そうですねやっぱ、そういうとこあると思います。なんて言うんですか、先にたぶん打ち出すっていうよりも、実はそこが舞台になってるんじゃないかっていうような形であとあとなんか分かったほうがたぶん人が来るのかなって。最初から、なんか全面的に押し出しちゃうと、ちょっと。」

 やはりユーザー(アニメファン?)にはファンらしく主体的に動いているという感覚を起こさせるのが大事で、それをこちら側が意図していると感じると熱が冷めてしまうんですね。聖地巡礼は、その聖地を特定(推理)することから始まるようです。

 

 また、聖地巡礼スポットを紹介するサイトもあるようです。なんと5000スポットもある…!ちょっと見てましたが、時をかける少女って東京らしいです!うん、ぜひ行きたい…!笑。でもやっぱり5000ってこれかなり飽和してきちゃっているんじゃ。。となると、認知的なところや顧客層のところに課題がありそうです。もしくはそれ以前のところか。

 何はともあれ、流行りに惑わされず王道的に、作品自体へのアクセスを高め、そして作品自体への関与を高めることが結局は重要なんだなと思いました。

 

 

土井英司の「超」ビジネス書講義(土井英司、2012)★★★★ー0046

比喩的に言えば、ビジネス書とは食品のようなものです。旬がある。鮮度が命。いいものであればあるほど、「腐って当然」です。

人間、教養がつけばつくほど「WHY」を論じたがり、「WHAT」や「HOW」を疎かにするようになります。でも、実際に世の中を動かすのは、「WHAT」や「HOW」の力なのです。あなたが何をするかが、あなたの家族や会社、社会に大きな影響を与えるのです。そして、「WHY」と違って「WHAT」「HOW」には人の数だけ答えがある。どれが正しい答えかは、誰にもわからないのです。ただひとつだけはわかるのは、教養書を読もうと、ビジネス書を読もうと、答えは自分で見つけるしかないということ。そしてそれにはリスクが伴うということです。

 業界で最も影響力のある書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」編集長にして、17,000冊を読んできた日本随一のビジネス書の目利きの筆者が語りつくした一冊です。著書はamazon.co.jpの立ち上げにも参画されており、数々のベストセラーを仕掛け、同社の第一回Company Awardを受賞されています。実は以前より、メルマガ登録していたのですが、全然読んでいませんでした。。(泣)これから読もうと思います。

 今回は何か良い本知りたいなーと思ってなんとなく手に取りました。以下参考になったことと、読みたいなと思った本をメモしました。

 

■参考になったテクニック

・書店での「20ページ」の立ち読み
・現場に足を運んで情報を収集する

 

■情報収集の流れ(メモ)

今回知り得た知識をくわえて考えると、このような流れで情報収集をすることが大切だと思いました。

・漫画やアニメ、映画、TV、ネット記事から動機付け
・ネット検索で、何を知るべきかを知る、概要を知れたら知る
・書店ぶらつき立ち読み
・簡単入門の簡単な書籍
・書籍読み込む
・現場に出向いて空気を知る、関係者に話を聞く

 

■読みたいなと思った本メモ

・幸福についてー人生論
会社四季報
・ザ・プロフィット
・億万長者のビジネスプラン
・世界史
・銃・病原菌・鉄
・ことばと文化
・わたしはどうして販売外交に成功したのか
・自己開示の心理的研究
・伸びない市場で稼ぐ!成熟市場の2ケタ成長戦略
・仮説思考(再読したい)
・論点思考(再読したい)
・イシューからはじめよ(再読したい)

 

土井英司の「超」ビジネス書講義 (ディスカヴァー携書)
 

 

 

走れ!T校バスケット部(松崎洋、2010)★★★★ー0045

勝敗なんて、どっちでもいいじゃない。そんなことより、あなたたちが大人になったとき、この試合がいい思い出になってくれる方がずっと大事なことだと思うの

■あらすじ

 中学時代、バスケ部キャプテンとして関東大会二位の実績を残した陽一は、強豪私立H校に特待生として入学。だが部内で激しいイジメに遭い自主退学する。失意のまま都立T校に編入した陽一だが、個性的なクラスメイトと出会い、弱小バスケ部を背負って立つことに―。連戦連敗の雑草集団が最強チームとなって活躍する痛快ベストセラー青春小説。

 

■なぜ本書を手に取ったか

 息抜きにちょっと軽いのを読みたくなったからです。そこで久しぶりに小説読んでみよーと思い立ち、以前購入していた積読本の中から今回は本書に白羽の矢が立ちました。やはり僕は若者×スポーツ系の物語がすごく好みなんですよね笑。漫画やアニメでもこういう類の物語を比較的好んで楽しむ傾向にあります。やっぱりいいですね、こういうの。これが現実逃避なのかどうかは一旦置いておいて、この物語を通して現実もやっぱり頑張っていこーって思えます。

 

■気付き「勝つために勝とうとしているのではない」

 勝敗なんて、どっちでもいいじゃない。そんなことより、あなたたちが大人になったとき、この試合がいい思い出になってくれる方がずっと大事なことだと思うの

 とても好きだったので再度引用しました笑。これはT高バスケ部の顧問の先生のセリフです。普段適当な先生が真面目なことを言っています笑。何のために勝とうとしているのか。こういうメッセージとても好きです。勝つから楽しいということももちろんありますが、それだけではないというのもまた正しいと思います。

 例えばよく言われるのが仕事で成果を出すことについてです。成果を出すからこそ仕事が楽しくなるという論調がある一方で、その果てに「なんで俺こんな仕事をしてんだっけ?本当に世の中のためになってるんだっけ?こんな感じで生きているんだと胸張って言えるんだっけ?」と苦悩した挙句、転職や独立、起業を経て、本来自分がやりたいと思っていた働き方を実現されているという話も聞きます。実際に働いてみたことがないのでなんとも言えないのですが、なんとなく納得感あるな、というかいいなぁって思えるのは後者の考え方に基づいて仕事をされている方です。純粋にそっちの方がかっこいい。

 僕たちは勝つために勝とうとしているのではなく、何かを実現するために勝とうとしている。もしくは何かを実感するために。その何かをしっかり考えたい、改めてそう思いました。幸い、今の時期はそれについてとことん考えられる時期ですので、いろいろな体験をたくさんして、いろいろなことをたくさん考えて、それにより磨きをかけていきたいなと思います。あー、それにしても、やっぱりこういう作品好きだなあ。

 笑える部分もありますし、何よりかなり映像として脳内に再生される感覚があります。本を読むってこういう感覚もあったかという懐かしさがありました笑。特に構えることなく読めましたし、息抜きのつもりがちょっとした気付きもありお得な気持ちになりました。続きも近いうち読みたいなー。

 

■余談(完全に読まなくてもいい蛇足です笑)

 「しかし都立T校って一体どこの高校がモデルなんだ?」ということについて、野暮ですが気になっていました。で、なんとなく都立立川高校なんじゃないかと思ってます。作中に横田基地が出てきているので、仮に多摩地区内の都立高校だとすると、頭文字がTの高校は、立川、多摩、多摩科学技術、多摩工業、田無、田無工業等が挙げられると思います(参考:平成28年度 東京都立高等学校等一覧)。そしてT校バスケ部のメンバーの中の誰か(ややネタバレですので)が進学するW大学は、教育学部もあるのでおそらく早稲田なのではないかと推測できます。だとすると、そこに進学する人がいる可能性が最も高いのは先程の中だと立川高校なんじゃないかな、と思ってしまうわけです。であれば立川高校の友達とかいますし、個人的に親近感が湧いてより楽しめるかも…!?。はい、野暮でしたね。。そして言っといてなんですが、こういうのは考えない方が案外楽しめるかもしれません…笑。

走れ!T校バスケット部 (幻冬舎文庫)

走れ!T校バスケット部 (幻冬舎文庫)

 

 

カイジ「命より重い! 」お金の話(木暮太一 、2013)★★★★ー0044

ようこそ、クズのみなさま

 本書は経済ジャーナリストの木暮太一氏が、シリーズ1900万部を突破した大人気漫画『カイジ』を「お金の教科書」として読み解いた一冊です。筆者は、慶應経済卒業後、富士フイルムサイバーエージェントリクルートを経て独立という経歴をお持ちなんですね。へー。

 ちなみに僕はカイジを読んだことなかったのですが、これをキッカケにとても読みたくなりました。こういう物語と現実の中間という形態は、入口として結構いい具合に機能しそうですね。つまりこれをキッカケに物語(カイジ)にも現実(お金との付き合い方)にも興味関心が広がりやすそう、ということです。きっとこういう中間形態は僕みたいな中途半端に真面目な層にささる気がして、上手いな〜なんて考えたりしました。笑

 

■なぜ本書を手に取ったのか

 しっかりと社会人になるために、お金まわりのことしっかり準備しておきたいなと思っていたからです。結構サラッと読めました。

 

■気付き①「世の中のルールと他者の欲望を知ろうとすること」

 本書ではお金に関する説明が割とわかりやすくされています。例えば複利の破壊力や期待値など、数字で比較すると改めてわかることが多いです。

 「知らないやつは、勝負の前に負けている!」これは本書第3章のタイトルですが、このタイトルに大切なメッセージが全て詰められているような気がしました。本書を通して「これだけは知っておけよ、じゃないと負けるぞ!」という知識をこれでもかと受け取ることが出来るからです(まあ、そもそも書籍自体の多くが分野は違えどそれぞれそういう機能を果たしているんですけどね笑)。

 では、一体何を知るべきなのか。僕は「世の中のルール」と「他者の欲望」を理解しておくべきだと解釈しました。

 世の中のルールとは、この世の中がどういう風に回っているのかという構造のことだと思っています。ルールという言葉について、狭義では「誰かが作った規則」だと思いますが、もう少し広く「世の理、本質、原理原則」というものも含まれていると勝手に思っています。そして、他者の欲望に関してはそのルールの一部となりますが、その中でもかなり大事だと思ったので特筆しています。

 例えば今回の話でいうと、「なぜリボ払いは損なのか」という現実に直面しているコトから、「複利というのは単利と比べてこんなにも破壊力バツグンなんだ」という概念、「人は誰しも自分が得になるべくして行動している」という人間の行動原理などがそれです。これらを知っておいた方がいい、むしろ知らないといろいろなところで騙されて損をしますよ、と本書も言っております。

なぜ相手は、その話をあなたに持ってきたのか?

 特に今回気付きがあったのはこの問いです。まあ当たり前といえば当たり前なのですが、これを常に自分に問えるようになればかなり騙される確率が下がるのではないかと思います。すなわち相手は一体どういうメリットを獲得するためにその言動を取ろうとしたのか、それをしっかり追えるようになりたいです。

 以前にこんな経験をしたことがあります。「俺は一人で金持ちになってもつまらないから、みんなと稼いで楽しい生活をしたいんだよ」とある人にいわれました。まあ胡散臭いとはいえ、一見たしかにそうだよなと思えるのも認めます。でも冷静に考えてみると、全然仲良くない僕にそんなことを言うはずがないと気付くのです笑。簡単です。あなたにとって優先順位が高い家族や親友や恋人はどうしているの?、ということですね。その人が本当に大切にしている人たちがそのウマみに手を出していない時点で黒ですよね。要は騙そうと思って言いくるめるために口当たりの良いことを言ってきていたのです。ちゃんと「世の中のルール」と「他者の欲望」を理解して、騙されないようにしたいですね。

 

■気付き②「他者の欲望を知る=相手の気持ちを相手起点で考える」

 さて、ここから主題が少しズレますが、他者の欲望を知るということについて思ったことを書いていきます。

 よくいろいろなところで「相手の気持ちになって考えよう」と言われます。しかしそれってかなり難しい試みだなあと感じていました。いろいろ恥ずかしい失敗もありますし、僕はそういう他人の機微を読み取ったり、真に求められていることを理解するには不向きな人間なんだと。

 で、今回気付いたのは「相手にとってメリットとなることを考えるためには、自分起点で発想しても上手くいく可能性は低い」ということです。当たり前すぎてごめんなさい。やや具体的にbeforeとafterを比較してみます。

 

今までは以下のような流れで相手の気持ちになって考えようとしていました。

 相手がこういう状況にいる
→僕がその状況だったらこう思う
→こういうことしてくれたら嬉しいと僕は思う
→だからそれを実行する

 

でも今回の気付きによって、本来こうあるべきではないか、というのが以下の流れです。

 相手がこういう状況にいる
→そして相手はこういう言動をした
→相手は何のメリットを得ようとその言動をしたのかを特定する
→そのメリットを実現するような言動を実行する

 

 例えば女性から就活の相談を受けていたとします。「やばい志望動機書けない〜」とその人は言っています。

 以前の僕は、まずその状況に立って、「なぜ書けないのか」「何を考えたらいいのか」「どうやって作り込んでいけばいいのか」ということを洗い出し、その考え方を体系的に伝えます。なぜならいわゆる就活は1社にES書くのではなく、複数社にわたってそれを書く必要があるからです。魚をとってあげるのではなく釣り方を教えるというのが合理的な判断だと思います。少なくとも僕はそういうことをぜひレクチャーしていただきたかった!笑

 でもこれって違うよね、ということです笑。よく言われますが。

 この場合、その人が達成しようとしているのは、しっかり書けていないかもしれないという不安感の払拭ですよね。つまり褒めて欲しい。あるいは就活の辛さをわかちあって欲しいとかそんな感じだと思います。だから就活の辛さに共感しつつ、褒めるところを精一杯褒めつつ、その上でさらっと改善点を加える、という立ち回りをすべきだということになります(もちろん状況によりますが)。

 今までは視点を相手に移すものの判断基準は「僕」のままだったんですね。おそらく正しいと思われるスタンスは、判断基準を相手から構成しようとすること。視点については、あえて言うとすれば「神視点」って感じでしょうか。上手いこと言い得ているかは微妙ですが、このように、なんとなくドライに相手の欲望を把握できるようになった方が良さそうな気がしています。

 とはいえ、その相手の欲望を知るには大量のインプットと試行錯誤が必要なのは間違いありません。女性はこのように思うものだというインプットと、それが本当かどうか、ちゃんと機能するのかどうかというのをしっかり現実世界で試して検証していく必要があります。そうして「他者の欲望」への理解をすることで、自分自身が他者から騙されず、かつ、相手にも気持ちいい思いをしてもらうことにつながっていくと思います。

 

 ちゃんと楽しく人生を謳歌していくためには、口説いようですが上に書いたように、この社会がどういう原理で動いているのかという「ルール」と「他者の欲望」を知ろうとすることがかなり大事なんじゃないか、と本書を読んでいて思いました。お金まわりについて最低限抑えておきたい方、読んでいてたまにハッとするとこがありましたので、何かしらの気付きを与えてくれると思いますのでオススメです(読み返してみるとビックリするくらいマネーリテラシーについての言及がないですね。。あははは笑)。

カイジ「命より重い! 」お金の話

カイジ「命より重い! 」お金の話

 

 

自分の中に毒を持て(岡本太郎、1993)★★★★★ー0043

 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。
 人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれ変わって運命をひらくのだ。それには心身とも無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。

芸術は爆発だ」でおなじみの岡本太郎氏による「人生のバイブル」となる一冊です。これはすごかった、熱量が半端ないです。その余韻でふらふら岡本太郎氏についてググっていると、このような記事にたどり着きました「ほぼ日刊イトイ新聞 - 岡本太郎は、忘れてけっこう。」。ただ崇拝するのではなく、自分自身が「岡本太郎」になってやろうじゃないか、的なことが語られています。まさに、という感じですね。こんな人間はまあいませんからね。

 

■なぜ本書を手に取ったのか

 「NEWSPICKS【CEOの本棚】仲暁子:私が“自己啓発書好き”から脱皮した理由」という記事を読んですぐさまamazonでポチッてました。特にこれといった課題意識はなく、なんとなく面白そうと思っただけです。おそらく、どう生きるのがかっこいいのか、に対するいわゆる「答え」的なものを無意識に求めていたのかもしれないです。思考停止欲求ですね。とはいえ、やっぱり本書は読んで良かったです。おすすめです。

 

■気付き「ど真剣に今を生き抜くのだ」

この瞬間に、無条件な情熱をもって挑む。いのちが、ぱあっとひらく。それが生きがい。瞬間瞬間が新しい。好奇心といえば、これが好奇心の源だろう。

いま、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。

好奇心というのは、そのように生命を賭けて挑む行動に裏打ちされなければ、生きる感動としてひらかないのではないか。だからそれはただの「お遊び」では駄目なのだ。全生命、全存在を賭けて、真剣に、猛烈に遊ぶのでなければ、生命は燃えあがらない。いのちがけの「遊び」と、甘えた「お遊び」とは、まったく違うのである。

 結局「今」が大事。どの本、どの漫画、どのアニメ、どの人も、みんな口を揃えてそう言っています。いい加減もうわかったよ、といいつつそれを実行に移せていないのもまた確かです。

 でも最近身の回りのことがようやくひと段落して前に踏み出せた気がします。ど真剣に今を生き抜く。難しいかもしれないけど、これからやろうとしていることにワクワクが止まりません。そのワクワクを活かして、表面的には辛く見えることでもどんどん乗り越えて、「あー生ききったー!!」とみんなで叫べるような、まずはそういう一年にしていきたいです!

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)

 

 

採用基準(伊賀泰代、2012)★★★★ー0042

自分で起業するなり、志をひとつにする仲間と共同でプロジェクトを始めれば、そこでは、自分たちの世界観に基づいて仕事をすることができます。自分たちが考える理想の組織をゼロからつくることもできるし、「これぞ我々が取り組むべき」と信じられる仕事を、中心的な業務にすることもできます。そういった働き方を可能にするものこそが、リーダーシップなのです。逆に言えば、リーダーシップをもつ人だけが、そういった働き方を実現できるのです。

 本書はマッキンゼーの採用マネジャーを12年勤めた伊賀泰代(ちきりん)氏による「リーダーシップ論」です。タイトルと筆者の経験から「マッキンゼーの採用戦略」みたいな内容を推測してしまった方だと、あれ?、と思うかもしれません(ちなみにまえがきには、そういうのじゃないよ、といった旨が書いてありました)

 

■課題意識

 市場価値が高い人ってどういう人か、ということを知るべく本書を手に取りました。

 短期的な視点だと、現在就活中ですので、どうやって自己アピールすれば企業に刺さるのか、そのために面接対策ではどういうことに気をつけたらいいか、という知識を得られればと考えていました。

 一方長期的な視点だと、その市場価値が高い人とはどういう人かを理解し、そういう人になるためには具体的にどういうキャリアを歩めばいいのか、どういうことに挑戦していけば良いのか、ということを考えるヒントを得られればなと考えていました。

 

■気付き

①本当に考えることが好きなのか?
②大事なことは仮置きで前に進むこと

本書の大筋の内容をなぞることは割愛して、かなり細かいところで気づきがあったことを書かせて頂きます(ただ上記の課題意識と少しずれています笑)。

 

①本当に考えることが好きのか?

「頭の中から、解法という知識を取り出すこと」と「考えること」が全く異なる行為であることを、コンサルタント、すなわち面接担当者は日々、徹底的に叩き込まれています。

 まさにという感じでした。僕はいつも知識を総動員して物事を対処しようとしてしまっています(それで片がつかなかったら、闇雲に情報を集めに走る傾向があります)。が、しかし最近ようやく「考える」という行為が好きになってきたような気がします。もしかしたらゼロ秒思考のメモのおかげかもしれません。スイッチが入ると文字通り止まりません、フロー状態というやつです。とはいえ思考体力はそこまで培ってきていないので、持続時間等には課題を感じてしまっています。だから「好きだ!」ではなく「好きになってきたような気がします」になってます。

 でもやはり本質的には面倒くさがり屋なので、「考えることが心底好きだ」とは到底言えそうにないなって思ってます。このブログもそうですが、もともと最初にがっちり型を作りたがる傾向があります。この特性は相対的にかなり強いと自覚しています。一旦ある程度まで考えたら、もうその点については基本考えたくないのです。楽をしたいけどあんまりクオリティが酷いのは嫌、そういうわがままを達成するために、自動的に一定のクオリティを保てる、一定の作業だけやればそれなりになるようにということを最初だけしっかり考えようとします。もし考えることが心底好きな人だったら、きっと何度でも最善を目指してゼロベースで考え直せる人なんじゃないかなーと思います。



②大事なことは仮置きで前に進むこと

「ベストな結論が見つかるまで検討を続けるべきだ」などと言っていては、お話になりません。なぜベストな決断でなくても、決めることが重要なのか。ひとつの理由は、何かを決断すると、問題を浮かび上がらせることができるからです。(略)決断の後に問題が噴出するのは想定内です。むしろ問題を明らかにし、何を改善すべきかを浮き彫りにするために決断することさえあります。問題点が洗い出せれば、一歩前に進むことができます。

 刺さりました。最近はやたらと情報収集して、選択肢を集めようとしすぎる傾向がありました。孫正義氏に強く影響されているからなんですが笑。おそらく孫さんと僕とで決定的に違うポイントは、なぜ情報収集しているかという目的の「彩度」の違いだと思います。彩度という言葉が適切かどうかは不明ですが、イメージは「visionの鮮明さ」「具体性」を表現すべくこの言葉を使用しています。ぼんやりしているか、ビビッとはっきりしているかという違いです。だからブログで「就活しているから、世の中の流れを知っとかないとと思い本書を手に取りました」みたいなふんわりしたことしか書けていませんでした。

 ではなぜ彩度が低かったのかというと、結果を意識して考えられていなかったからです。最終ゴールは何かということだけしか意識しておらず、その行為のゴールを意識できていませんでした。要はその行動1つ1つは具体的に何のために、何がどう変わるために必要な行動なのかが意識できていなかったのです。働いているときあれだけ耳にタコができるくらい言われてきたにも関わらず…。

 そしてもう1つの原因はシンプルに僕が臆病だからなんだというところに落ち着く気がしています。今ある情報だけで決断していき、結果として引き起こってしまうことを受け止める勇気がありませんでした。だから情報を仮置きすることが怖くて出来ませんでした。でも、よく考えてみたら、少なくとも僕の就活ということに関して言えば、どういう情報をどれくらい集めれば意思決定出来るのだろうかと考えても答えに辿りつきませんでした。つまり、いくらやっても、いつかは「足りない」と思いながら決断しなくてはいけないときが来るんだと気づいたのです。だとしたら、上記のように今ある情報や考えだけで仮決めしていって、問題点を洗い出し修正して行く方が、余程前に進めるなと思い直しました。

 これに気付いて仮置きしていった結果、就活に関して段々と方向性が見えてきてある程度絞ることができました。ようやく具体的な企業名レベルで優先順位付け出来そうです。

 今回「就活どうするか」ということをひたすら仮決めしていくことで前に進めることができたのは、小さいですが、いい感じの成功体験だなと思います。とりあえず動いてみる、そういうフットワークの軽さという意味での行動力に関しては自信があったのですが、その散らかっている様子をあんまり頭良くないねと評価されてきました。なぜそうなったのかというと、単純に、全然考えていなかったからですね。おそらくそのときに大事だったのは、その行動の前の仮決めの段階だったんですね。そこをぐいぐい仮決めで考えを深めていくということは、今後常に意識して出来るようにしていければなと思います。

採用基準

採用基準

 

 

補稿:バイタリティを後天的に獲得する方法について少し考えてみました(1)

 

 前記事(0035ー現代語訳 論語と算盤)にて、いかにしてバイタリティを獲得できるかということについて考えていきたいと書きました。本記事ではそれをどうにか回収していくつもりです。

 

■課題意識

 かっこいいと思う偉人たちはいるものの、「どうやって彼らに近づくか」については皆目見当がついていませんでした。とりあえず偉人たちの書籍を読んでみて、少なくとも共通しているのは、人並み外れた「バイタリティ」であるように感じました。かつ、それは常日頃僕には足りないと思っていることでもありました。なのでやや安易ですが、ここの差を埋めることで少しでも彼らに近づけるのではないか、何かが見えるようになるのではないか、そんな期待を抱いています。ですので今回は、表題の通り「どうすればバイタリティを後天的に獲得できるか」について考えていきたいと思います。

 

■今回の結論(バイタリティを高めるアクション)

  1. 作業をするならとりあえずカフェに行く
  2. カフェではまずメモ書きから始める
  3. 作業の期限を決める
  4. 期限を守れなかったときのペナルティを作る
  5. 誰かを無理やり作業に巻き込む

 

■目次

①バイタリティとは?
②もっともバイタリティらしい要素は?
③なぜ後回しにしてしまうのか?
④どうすれば後回しにせずすぐに着手することができるのか?

 

①バイタリティとは?

 そもそも自分はどういった意味合いでバイタリティという言葉を使っていたのでしょうか。なんとなく使ってしまっていましたが、おそらく「結果を出し続けるために必要な圧倒的な体力と精神力」といった意味合いで使っていました。たしからしそうなそんな気がしないでもないですが、果たして本当にこの表現で「バイタリティとは」という本質をつけているのでしょうか。自信はないです。なので一旦ここでは、本来の「バイタリティ」とはどういった意味なのか、ということについて少し考えていこうと思います。

 まず世間一般ではどう解釈されているのかを知るべく、「活力のある人」「バイタリティのある人」というワードで検索をかけて、ヤフー知恵袋の回答等を見てきました。そこでの回答を無理やり3つにまとめるとしたらこんな感じです。

  • (心)失敗を失敗で終わらせず成功するまでやり続けるタフさ
  • (技)すぐに行動に移して結果的に量をこなすスピード
  • (体)長時間やり続ける持久力

今度はもう少しアカデミックに、辞書で調べてみました。以下はそのまま引用です。「活力」に付随する言葉の字義についても引用します。

vitality(英)

(1)活力にあふれた態度
(2)生き残り、成長することができる特性

(日本語WordNet(英和)) 

活力とは、活動を生み出す力。元気よく動いたり働いたりする力。
活動とは、活発に動くこと。ある動きや働きをすること。
活発とは、元気で勢いのよいさま。行動・活動などが生き生きとして盛んなさま。

コトバンクーデジタル大辞典)

 上記の定義を総合して考えると、バイタリティという言葉が示す範囲は、生き残るという目的を根に据えて、以下の3つのすべての範囲を指して、「バイタリティ」という言葉が用いられていることがわかります。

  • 「活力」=エネルギー
  • 「活力」に溢れ、活発に動けている状態、生き生きとした状態
  • 「活力」を切らさないで維持する仕組み
    =生産(容量の大きさ×生産頻度×生産効率)ー消費(消費頻度×消費効率)

 ここでポイントかもしれないと思ったのは、人間が活発に働くためには「活力」を消費しなくてはならないという概念です(上記の「活力」に付随する言葉の定義より)。なるほどなと思いました。以下のような式で表せます。



どのタイミングで「活力」は生産され、どのタイミングで消費されるのか、ということが大事になってくるのではないかと思われます。

 

②もっともバイタリティらしい要素は?

 さて、ここからバイタリティ・活力を高めるために、具体的にバイタリティがどういうときに生産されて、どういうときに消費されていくのかを考えていきたいのですが、そもそもバイタリティがどういったものか具体的な指標がよくわかっていないため、比較検討することが出来ません。

 なので先ほど登場した心・技・体をもう一度分解して具体化してみます。具体的に下のような表にまとめてみました。

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 少し広がりすぎました。笑、「バイタリティを高める」ということを詰めて考え実践していくためには、回収必須なトピックかなと思うので、今後地道に考えていきます。

 今回は、この中でもっともバイタリティらしいトピックのうち1項目について検討していければと思います。

 そのトピックとは、上記の表でハイライトした「目の前の作業に取り組むまでのスピード」に関してです。これが上記の項目の中で最も重視すべきもののように思えました(個人的に)。

 

③なぜ後回しにしてしまうのか?

仕事が遅い理由のかなりの大部分が、じつはスピードの問題よりも、「すぐに着手しない、着手できない」ことに起因する(速さはすべてを解決する/赤羽雄二)

 以前読んだ書籍にもこのような記述がありました。たしかに僕の場合、残念ながらこれにかなり当てはまってしまっています。そういう自覚はあります。

 では実際現状どうなっているのかというと、例えばブログを書こうとか、仕事をしようとか、本を読もうとか、メモ書きをしようとか思ったとします。

 しかし、それをそのまま行動に写せることは稀で、ではその代わりにどういう行動をしているのかというと、コーヒーを入れる、お菓子を持ってきて食べる、スマホで漫画を読む、スマホでnewsをpickする、ランニングをする、落書きをする、風呂に入る、ご飯を食べる(と同時についているTVをそのままだらだら眺める)といった感じです。特にスマホ系と飲食系に逃げてしまうことが多い気がしますね。

 しかもひどいことに、上記の娯楽に逃げ込んだはいいものの、そこで心底楽しめているかというとそうではなく、精神の半分は作業に残してきていて、つまりずっと気がかりになっていて重荷になっているとは感じながらも、娯楽をなあなあでこなしているというような感じなのです。このままでは本当にいけない、という危機感があります。

 では、なぜなんだかんだで後回しにしてしまうのでしょうか。

 上記の娯楽に流れてしまうとき、自分の感情はどうなっているのかを少し考えたいと思います。自分はなぜ目の前の着手すべき作業以外に手をつけたくなったのでしょうか。考えられることを思った順番通りに挙げてみました。

  • 作業が面倒くさい
  • 作業のやり方がわからない
  • 作業のボリュームが多くて気が遠くなる
  • 終わったところをイメージできない
  • 時間はまだあるしなんとかなると思ってしまう
  • なんとなく手がスマホに伸びている

 どうやら明らかに作業の側に原因があるように思えます(つまり、本当に読みたくてそのweb漫画を読もうとしている訳ではないということです)。また単純ですが、物理的に逃避できるような環境に身を置いてしまっているということも原因の一つかもしれません。

 つまるところ、目の前の作業を「朝飯前」のレベルだと思い、かつそれをやることを強制されるような環境を用意することで解決するようなそんな気がしています。その二つを抑えれば、今よりは少しはバイタリティが高い人間になれるような気がします。

 

④どうすれば後回しにせずすぐに着手することができるのか?

 ということで、ここからは具体的な施策の検討をしていきたいと思います。シンプルに2段構成です。まず作業を強制されるような環境に自ら赴くこと、そしてそこで目の前の作業を細かく砕けるようになることです。

 作業を強制されるためには、「人」「集中して作業できる環境」「期限とペナルティ」が必要なのではないかと思いました。

 「人」で言わんとしていることは、常に誰かを巻き込むということです。先日100kmマラソンをした際(前記事)、友人を巻き込むことに成功しましたが、これがしっかり頑張らざるを得ない状況を生んでくれて、振り返ってみてすごく良かったなと思っています。こういう強制力を活用すべく、あらゆる活動に、間接的にでもいいので友人や知人を上手く巻き込むことを今後も継続してやっていこうと思います。またもう一つの意味・役割としては「監視の目」ということですね。僕の場合、プライドが高いので、かわいい女子がいるカフェとかに行けば、漫画は読まずに作業に集中することができたりします。

 「集中して作業できる環境」は、そのままです。上司にも仕事場は作った方がいいぞとアドバイスを頂きました。やっぱり個人的には「監視の目」としての機能が一番大きい気がしますが、実際やってみて集中して作業できる時間が結果的に増えているので、今後も継続していこうと思います。ちなみに、既に4箇所作業用のカフェを見つけました。いい感じな気がします。

 「期限とペナルティ」もそのままです。「人」のところと強く関係していますが、それを達成する「期限」を設けること、そしてそれを達成できなかったときには「ペナルティ」を課すべきだろうということです。読書会を開催しているのですが、これが主な理由だったりします。読書会のおかげでなんとか、最低限読書を読めていますし、なんならこのブログもそれで運用できていたりもします。

 強制される環境ということに関して、結論、自分がやるべき作業を確認したら、まずそれをいつまでにやるべきかを決め、どうやって知人を絡めるかを決め、達成できなかったらどれくらいのペナルティを支払うかを決め、必要最低限の荷物でカフェに行ってこもる、というのが良さそうです。

 さて、最後にどうやって目の前の作業を細かく砕くか、ということですが、これはもうゼロ秒思考メモに任せるとします。とにかくまずメモを書き始める。これだけをルールにして縛って、それ以降はそのときの自分の考えに委ねることにします。

 とても長くなってしまいましたが、最後までお読み頂いて本当にありがとうございました。