コペルくん的読書日記

誰かと本の感想を語り合いたい寂しめなコペルくんです

人生の勝算(前田 裕二、2017)★★★★★ー0048

人生の勝算(前田 裕二、2017)★★★★★ー0048

 

僕が仕事に全てを捧げられるのは、色々な生き方の選択肢がある中で、「仕事に狂う」と決めたらから。SHOWROOMに命を懸けられるのは、努力が正当に報われる仕組みを世に問うために、自分の人生を捧げると決めたから。

 SHOWROOM株式会社代表取締役社長の前田裕二氏による「人生や仕事について考えさせてくれる」自己啓発の1冊です。人によって感想が違うようですが、僕はこのあふれんばかりの熱量に圧倒されて、すごく刺激をもらえました。一貫していること、選択して集中していること、量で圧倒すること。これらが揃うととてつもないエネルギーになるのだな、と読んでいて圧倒されました。


■なぜこの書籍を手に取ったのか

最近は裏でやってることもままならず、目の前の業務に追われており、非常に焦りを感じてました。とにかく刺激が欲しい、もっと激しく挑戦している人たちはどういうことを考えているのか知りたい、そういう想いでこの書を手にしました(NPアカデミア会員ということもあり)。

 

■感想

熱量がすごくて、とても感動しました。内容については共感することばかり。でも圧倒的に熱量と行動量が違くて、負けてられないと思いました。また、僕は何を格好良いと思っているのか、何を大切にしたいのか、改めて考えさせられます。本心と向き合えているのかについても自分ではよくわからなくなります。行動をしていく中での気づきや違和感にもより敏感に反応して思考できるようになりたいです。

以下は内容についてもメモです。

 

■メモ

<世界観について>

世の中の課題は、大体モチベーションで解決できると思っています。

 

どうせ努力してもダメだ……という諦めに溢れる社会は、僕は見たくありません。多くの夢追い人が、大きな希望を胸に携えて、前に向かって進み続ける。そういう世界がみたい。生まれ育った環境に恵まれた人が勝つのではなく、努力した人が報われて、後天的に勝っていける世界が見たい。

 

<ぶれないビジョンと事業創造について>

事業開発をスタートさせる前に、「SHOWROOMはどこに向かい、世の中に対してどんな価値を果たしていくのか、を議論しました。この先、何があろうと決してブレないレベルまで、固めておこうと決めました。

 

ここで見極めをしっかりやれば、あとは熱狂してやりきるだけ。

 

中期の目標に据えた営業利益100億円の規模を生み出すのに必要な戦略。他のネットワークサービスとの差別化や競争優位性。長く使ってもらえる心地よいプロダクト設計。盛り上がりが可視化されるデザイン、インターフェース。毎日、朝まで討議しました。未来を指し示す、確かなコンパスを、作っていきました。

 

<仕事に向かうスタンスについて>

選ぶ、ということは、同時に、何かを捨てることです。何かを得ようと思ったら、他の何かを犠牲にしないといけない。人生の質を高めるのは、選択と集中です。

 

僕が仕事に全てを捧げられるのは、色々な生き方の選択肢がある中で、「仕事に狂う」と決めたらから。SHOWROOMに命を懸けられるのは、努力が正当に報われる仕組みを世に問うために、自分の人生を捧げると決めたから。

 

終わりを意識しているか。天に召されるその一瞬まで、やりたいことをフルパワーでやり尽くし、他人の幸せを増やし続けたい。僕と関わってくれた人みんなを、全力で幸せにしたい。

 

まずゲームのルールをしっかり理解する。

 

質で勝てない分、量で他を凌駕しないと、パフォーマンスが出せない。新卒1年目の睡眠時間は2ー3時間だったと思います。起きている時間は全て仕事に費やしている状態でした。とにかく持っているエネルギーを全部、仕事に注ごうと決めました。

 

<コミュニケーションについて>

バカをしてまでさらけ出すことができるヤツにコミュニケーションの扉は開く。「誰に仕事を頼みたいか?」という判断の場では、人情や愛嬌といった人間的な要素が最後の決め手になると学びました。スキルより愛嬌。自分が何を与えたいのかではなく、相手が何を欲しいか。今何を欲してるか、集中して相手の心を見極めます。

 

とにかく相手を無条件で好きになることを心がける。プライベートもビジネスも関係なく、全力の愛情を持って接する。


<コミュニティの価値について>

表層的なコンテンツ価値以上に、絆、すなわち、心への強い紐付きや、裏側にあるストーリーに価値を感じて人が消費をする。自らのビジネスの周辺にどれだけ濃い絆・コミュニティを形成できるかは、ビジネスの成功を語る上で、決して無視できない要素になるはずです。

 

絆やコミュニティ作りの成功において、正しい方法論で十分量のアクションを踏めば、誰もが良質な絆とコミュニティを生み出すことができて、その結果、現代に沿ったスタイルでビジネスを加速させることができます。

 

コミュニティが深まる5要素、①余白があること、②クローズドの空間で常連客ができること、③仮想敵を作ること、④秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること、⑤共通目的やベクトルを持つこと。

 

消費者も、間違いなく、「リアルタイム」勝つ「デジタルでありつつも現実世界に近いアナログな感覚」を求めていると感じています。

 

※本文から引用していますが、自分にとってわかりやすいように書き換えたり、まとめたりしています。

 

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

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