コペルくん的読書日記

誰かと本の感想を語り合いたい寂しめなコペルくんです

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学(板垣英憲、2011)★★★★ー0038

有限な一生を悔いなく有意義に過ごそうと思うなら、まず、何を志して世に出て、世のため、人のため、そして何より自分のために何事を成し遂げていくかを決めなくてはならない(略)。これ(=孫の二乗の兵法)を活用するか、見過ごしてしまうかで、あなたが「楽しみの人生」と「嘆きの人生」のどちらを選び、歩んでいくか、大きく変わってくる

 本書は評論家である板垣英憲氏によって、「孫の二乗の法則」を本格的に解説した一冊です。前記事(0023-ソフトバンク③リーダーたる者の志「孫の二乗の兵法」)でも取り上げましたが、今回はそれの少し詳細版です。漢字の一つずつの意味に加え、それが孫正義氏の場合どうだったかという、具体的な事例を一つずつ取り上げ解説されています。

 

■課題意識

 単純に孫さんみたいになりたいなと思って、彼の思考が詰まっているこの「孫の二乗の兵法」をもう少し詳しく知りたいと思い本書を手に取りました。

 また、バイタリティとはなんぞや、というところで、真っ先に出てくる人物の一人が孫さんだったりもするので、今後自分が圧倒的なバイタリティを獲得するために何かヒントがないかということに気をつけて読んでみました。

 

■気付き

高いバイタリティは自分に課す基準の高さゆえか

「頂」

「なんとなくこうなれば」というのは、ビジョンとよばない。十年後にはこうなる、二十年後にはこうなるというように、「必達目標=コミットメント」と「明確な最終期限=デッドライン」を決め、そのときのイメージを徹底的に思い描く。「コミットメント」とは、達成できなくても、誰からも咎められることのない単なる「努力目標」ではない。命を賭けて実現しなければならないほど、厳しいものなのである。

「情」「略」

死ぬほど情報を集めて、死ぬほど考え抜いて、死ぬほど選択肢を出して、あらゆる選択肢を網羅して、そのうえで、99.99%削ぎ落として、絞り込む(中略)これもやる、あれもやる、みんなやるというのは戦略ではない

ふるいをかけ新事業を絞る「九つの条件」
  1. 事業はいったん手がけると途中でやるわけにはいかない。ゆえに継続し得る事業であること
  2. 当然、儲かる商売・事業であること
  3. 伸びる産業分野であること。産業の構造そのものが不況、斜陽になる業種であってはいけない
  4. 将来、企業グループをつくることを前提とし、その核となり得る事業であること
  5. 人が真似できない事業であること
  6. 大きな投下資本を必要としない事業であること
  7. 世の中に役立つ事業、社会の発展に貢献できる事業であること
  8. 自分が面白く取り組める事業であること
  9. やる以上、その分野で絶対に一番の企業になること。一番にならないのなら、それに手をつけない

 こうしてみてみると、いかに自分に求める水準が高いかどうかがわかります。常に「一番」を目指してやってやろうという気概があるからこそ、圧倒的なバイタリティを獲得する努力を積み重ねられるのかもしれないのだと感じました。

 今後のテーマは「どうやったら、誰よりも心から1番になることを切望できるか」「そして、どうやったらそれを実行に移し、日々バイタリティを高める努力を継続できるのか」といったところだと思いますので、それに関して情報収集し、考察をしていければと思います。

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学 (PHP文庫)

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学 (PHP文庫)

 

 

■P.S.

 みなさん、あけましてあめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いいたします!!