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コペルくん的読書日記

誰かと本の感想を語り合いたい寂しめなコペルくんです

現代語訳 論語と算盤(渋沢 栄一、2010)★★★★ー0035

わたしは『論語』で一生を貫いてみせる。金銭を取り扱うことが、なぜ賤しいのだ。君のように金銭を賤しんでいては、国家は立ちゆかない。民間より官の方が貴いとか、爵位が高いといったことは、実はそんなに尊いことでない。人間が勤めるべき尊い仕事は至るところにある。官だけが尊いわけではない

 日本実業界の父である渋沢栄一による「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を説いた一冊です。守谷淳氏の現代語訳によって読みやすいようになっています。

■課題意識

 本書は、読書会の課題図書なので読みました。逆にいうと、それ以外の目的を持って読み始めなかったのが、今回の反省です。とはいえ、気づきというか思ったことがたくさんありました。
 全体として論語の内容について関心することが多かったのです。それは今度別の書籍でも詳細を見ていこうと思います。

 

■気づき

①インプットとアウトプットは両輪
②栄一の情報収集能力
③バイタリティが重要

 

①インプットとアウトプットは両輪

「志」の善悪より、「振る舞い」の善悪の方が人眼につきやすいのだ

口ばかりで実践できないものはダメだ

 どちらも欠けていてはいけないということです。結局やるかやらないか。いくら志が高く、素晴らしい人格だったとしても、それはそれは素晴らしいことですが、評価はされにくい世の中だそうです。かなり納得感はあります。結局インプットだけでなく、行動して、アウトプット出さないと意味がない、そう思うと気が引き締まります。

 

②栄一の情報収集能力

自分の意見とは相反する情報まで徹底して集めて、冷静にそれを使いこなしたので、広い視野をもとにした絶妙のバランス感覚が発揮できた

 上記のインプットの部分。情報収集能力の高さということに関して、かなりぼんやりとしていましたが、引用文を読んで、ひとつ尺度を得ることができました。自分とは相反する意見をどれだけ集められるかが勝負ということです。今まで、書籍やNews Picksでも自分の関心のある範囲、かつ自分の意見と類似しているものを比較的多く摂取してきてしまった感があります。これは意図的に修正しないといけないっぽいです。その尺度として、自分と反対のことを言っている人、「ん?」と思うことをたくさん見つけること、むしろそういうことに触れることを良しとすべきだと思いました。具体的なアクションとして、まず、News Picksのコメント欄をしっかり読んで、「ん?」って思うようなコメントにも「いいね!」を押してみようと思います。

 

③バイタリティが重要

彼が設立に関わった会社は約四百七十社、それ以外に五百以上の慈善事業にも関わり、後世、「日本資本主義の父」「実業界の父」と呼ばれてノーベル平和賞の候補にもなっている

八十歳までの祖父(栄一)は随分と人間的でありました。すべての方面に物欲が残っていました(略)栄一の偉業を支えていたのは人並み外れたバイタリティであったことがよくわかる話だ

 上記のアウトプットの部分。最初この数字を見たとき、驚きました。桁がやばいです笑。今まで、わずかですが、かつての偉人たちについての書籍を読んできましたが、基本全てに共通していることは、この「バイタリティ」です。なんとなく自分にはバイタリティが不足しているんじゃないかとそんな気がしてしまっています。どうすれば圧倒的なバイタリティを獲得できるのか、もしくはどうすればバイタリティがあるように見えるくらいの行動量を起こすことができるのか。少し情報を集めて考えてみようと思います。

 

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)