コペルくん的読書日記

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ソフトバンク① 孫正義を成功に導いた3つの発想法(バラエティアートワークス、2012)★★★★ー0021

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売り上げ目標は5年目で100億、10年目で500億、そしていずれは売り上げを豆腐のように数えたい!

 

一丁(兆)、二丁(兆)…てね

  バラエティアートワークス 「まんがで学ぶ 成功起業の仕事術」制作班による「孫正義ソフトバンク創立物語」です。本作品は三冊構成となっており、本書はそのうちの1冊目です。いかにしてベンチャー企業のソフトバンクをここまで成長させたのかを描いています。孫正義さんがどれくらいすごい人なのか、どのくらい化け物じみているのかがわかります。本当に漫画のようです。今回はサブタイトルにもある通りこの発想法に着目して考えていきたいと思います。

①発明する方法を発明する
②無茶振りでラクできる仕組みを考えてみよう

 

①発明する方法を発明する

同じ人間の松下幸之助にできて俺にできないわけがない。俺は発明に賭ける! 

 カリフォルニア大学バークレー校で死ぬほど勉強をしている孫氏。勉強する時間を確保する(勉学と起業を両立させる)ために、バイトによる稼ぎでは非効率だと考え、それなら発明をして特許をタネ銭にすればいい、と考えつきました。そして勉強の合間のそのわずかな空き時間を使って、1日5分と決め毎日ひとつ発明することにしたのです。そしてどうにかして発明ができないかを考えていたところ発明に至るプロセスには三つのパターンがあることに気づきました。それが以下の三つです。

・問題解決法:日常生活の問題点を発見しその解決策から発想する
・水平思考法:逆転の発想により発明する
・組み合わせ法:既存のものを数種類組み合わせることで新たな価値を生み出す

 この中でも最も効率の良いものは組み合わせ法でした。最初は暗記カードに書いて無作為に選ぶ方式だったのを、今度は自分でプログラム書いてカードの組み合わせ作業を自動処理することに成功しました。まさしく「発明する方法を発明」したのでした。

 

②無茶振りでラクできる仕組みを考えてみよう

 では、このエピソードから私たちが学べることは何でしょうか。それは「最高の能率を実現するために仕組みをいかに作るか」を考えるということではないかと思います。

 実際「1日5分で毎日ひとつ発明する」って、まじ半端ねぇ、というのがまず思った感想です。ここまで切迫しているとは言えないまでも、やはり多くの方が何かに追われていると感じているかと思います。それを短い時間でやれたらどんなにいいことだろうと思っている方も多いのではないでしょうか。私は切実にそうで、そういう能率をあげたくてあげたくて仕方がないです。。(笑)

 そこで大切かもしれないと思ったのが問いの立て方です。つまり、「どうやったらもっとはやくなるのだろう?」という改善策を考えるのではなく、「どうやったらこれ5分で出来るだろう?」と一度無茶振りをしてみるということです。この無茶振りによって、初めて限界の枠を取っ払って最も効率的な手段を探せるようになります。「どこか自動化できないか、もっとラクできないだろうか」と考えるきっかけとなるのがその無茶振りなのです。

 今まで私はブラッシュアップするように積み重ねてそれを改善していくことが多かったです。しかしもっと能率をあげるために、このように、自分で自分に無茶振りをするという一見暴挙のように見えることをすることで、「ワープ」するような感覚をもっと持つべきだなと感じました。これも今後何か考えていく際の質問の型としておさえておきたいと思います。  

ソフトバンク? 孫正義を成功に導いた3つの発想法 (まんがで学ぶ 成功企業の仕事術)

ソフトバンク? 孫正義を成功に導いた3つの発想法 (まんがで学ぶ 成功企業の仕事術)