コペルくん的読書日記

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ザ・コーチ - 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』(谷口貴彦、2009)★★★★★ー0011

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たくさんの夢やゴールを自由に描いて、それをひとまとめにして花束のようにしたものが、僕の人生なんだ(略)その花束の根本にあるのが僕の価値観で、一番大切にしたいことなんだ。そして、花々が生き生きと咲いている姿こそ、僕の生きがいなんだ。

 本書は、企業の経営者・起業家・コンサルタント・ミュージシャン・プロコーチ・作家・自由人などをクライアントに持つ国内トップクラスのプロコーチ、谷口貴彦氏による「最高の自分に出会うための『目標』の教科書」となる一冊です。小説形式で、主人公の売れない営業マン星野がとある老紳士と出会い、「目標の達人」になるためにたくさんのことを学び成長していくという物語になっています。その知識がどう実践で使われるべきか、またその知識を使うときにどういう点に気をつければ良いかがかなり鮮明にイメージできて読みやすいです。

コメント

 本書を読んだ目的は「そもそもどういう目標を達成すれば良いんだっけ?」という問いのヒントを探すためです。昨日の「絶対に達成する技術(前記事ー0010)」を読んで、実際にその通り作ってみました。たしかにすでに目標があれば良いですが、そもそもこの目標を達成するのって本当に自分の人生のためになるんだっけ、という思いに行き着いてしまい困ってしまっていました。そういう経緯でこの書を探し出し読みました。実際読んでみて、期待通りのものを得ることができました。個人的に★6つです。笑

 『ザ・コーチ(本記事)』と『絶対に達成する技術(前記事ー0010)』の棲み分けは、「目標達成」という行為の上流と下流にあたるイメージです。もし「目標達成」ということにご関心のある方は、先に本書を読み納得のいく目標を設定し、その後『絶対に達成する技術』をお読みになることをオススメします。また、これは個人だけでなく、チームにも応用が効きますので、部下や後輩のマネジメントに課題意識のある方にも何か気付きがあるかと思います(主人公は36歳の係長ですので部下をうまくモチベートするくだりも実際に物語の中にでてきます)。

 以下は本書の内容で自分の中に取り入れようと思ったもののメモです(具体的に気をつけるポイント等もメモしようかと考えましたが、情報量が多くなりすぎますので、その点はぜひ主人公とともに問題に立ち向かいながら学んで頂けたらと思います笑)。

■言葉の定義
夢:将来実現させたいと、心の中に思い描いている願い
目的:何のために。成し遂げようと目指す事柄
ゴール:目的のための最終的な目印
目標:そのゴールまでの途中の目安や、通過点として置くもの
vision:将来の理想像や未来の光景
やりがい・生きがい:ゴールや目標に向かうときの動機になる感情

■目標の達人になるためのプロセス
①どんな些細なことでもいいので、自由に「夢」や願望をリストアップする
②そして、その夢の中から、本当に心から実現したい夢をいくつか選ぶ
③どうしてそれを手にしたいのかという「目的」をはっきりさせる
④いつまでにどんな状態になりたいのかといった「ゴール」をはっきりさせる
⑤そのゴールを手にするために、具体的な目印や通過点といった「目標」を設定する
⑥さらにゴールに向かう行動を促進するために、ゴールを手にした瞬間の「vision」や、上手くいったときのイメージを、繰り返し心の中で描く

 

ザ・コーチ - 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』

ザ・コーチ - 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』